ネットワークアドレスセットを使うには

注釈

ネットワークアドレスセットはACLで使用します。これはOVN ネットワークnftablesを使うブリッジネットワークでのみ動作します。

ネットワークアドレスセットはCIDRサフィックスありまたはなしのIPv4かIPv6のアドレスのリストです。これらはACLのsourceまたはdestinationフィールドで使えます。

アドレスセットのプロパティ

アドレスセットには以下のプロパティがあります:

プロパティ

必須

説明

name

string

yes

ネットワークアドレス設定の名前

description

string

no

ネットワークアドレス設定の説明

addresses

string list

no

イングレス・トラフィックのルール

アドレスセットの設定オプション

以下の設定オプションがすべてのネットワークアドレスセットで利用できます:

user.*

自由形式のキー/バリューストレージ

Key: user.*
Type:

string

検索に使えるユーザーキー。

アドレスセットの作成

以下のコマンドでアドレスセットを作成します。

incus network address-set create <name> [configuration_options...]

これはアドレスなしでアドレスセットを作成します。後からアドレスを追加できます。

アドレスを追加または削除

アドレスの追加はとても簡単です:

incus network address-set add <name> <address1> <address2>

セットに追加するアドレスの種類に制限はありません。IPv4とIPv6のアドレスとCIDRを混合して一度に追加できます。

アドレスを削除するには、addコマンドの代わりにremoveコマンドが使えます。

incus network address-set remove <name> <address1> <address2>

ACLルール内でのアドレスセットの使用

ACL内でアドレスセットを使うには、nameの前に$(コマンドラインではドルをエスケープする必要があります)を追加する必要があります。こうすることで、ACLルールのsourceまたはdestinationフィールド内でアドレスセットを参照できます。