インスタンスを管理するには

既存のインスタンスを一覧表示する際、インスタンスタイプ、状態、場所(場所を持つ場合)を表示できます。 またインスタンスをフィルターして興味があるインスタンスだけを表示できます。

全てのインスタンスを一覧表示するには以下のコマンドを入力します:

incus list

表示するインスタンスをフィルターできます。例えば、インスタンスタイプ、状態、またはインスタンスが配置されているクラスタメンバーでフィルターできます:

incus list type=container
incus list status=running
incus list location=server1

インスタンス名でフィルターもできます。 複数のインスタンスを一覧表示するには、名前の正規表現を使います。 例えば以下のようにします:

incus list ubuntu.*

全てのフィルターオプションを見るには incus list --help と入力します。

インスタンスの詳細情報を表示する

インスタンスの詳細情報を表示するには以下のコマンドを入力します:

incus info <instance_name>

インスタンスの最新のログを表示するにはコマンドに --show-log を追加します:

incus info <instance_name> --show-log

インスタンスを起動する

インスタンスを起動するには以下のコマンドを入力します:

incus start <instance_name>

インスタンスが存在しないか既に稼働中の場合はエラーになります。

起動する際にコンソールにすぐにアタッチするには --console フラグを渡します。 例えば以下のようにします:

incus start <instance_name> --console

詳細は コンソールにアクセスするには を参照してください。

インスタンスを停止する

インスタンスを停止するには以下のコマンドを入力します:

incus stop <instance_name>

インスタンスが存在しないか稼働中ではない場合はエラーになります。

インスタンスを削除する

インスタンスがもう不要な場合、削除できます。 削除する前にインスタンスを停止する必要があります。

インスタンスを削除するには以下のコマンドを入力します:

incus delete <instance_name>

注意

このコマンドはインスタンスとそのスナップショットを永久的に削除します。

間違ってインスタンスを削除するのを防ぐ

間違ってインスタンスを削除するのを防ぐにはいくつかの異なる方法があります:

  • 特定のインスタンスが削除されることを防ぐためには、そのインスタンスの security.protection.deletetrue に設定します。 手順は インスタンスを設定するには を参照してください。

  • CLI クライアントでは、incus delete コマンドを使うたびに確認のプロンプトを表示するようなエイリアスを作成します:

     incus alias add delete "delete -i"
    

インスタンスを再構築する

インスタンスの root ディスクを一掃して再初期化したいがインスタンスの設定は維持したい場合、インスタンスを再構築できます。

再構築はスナップショットが 1 つも存在しないインスタンスでのみ可能です。

再構築の前にインスタンスを停止します。

別のイメージでインスタンスを再構築するには以下のコマンドを入力します:

incus rebuild <image_name> <instance_name>

空のルートディスクでインスタンスを再構築するには以下のコマンドを入力します:

incus rebuild <instance_name> --empty

rebuild コマンドについての詳細は、 incus rebuild --help を参照してください。